福岡県朝倉市の小高い丘の上に、樹齢200年を超えるカナダ産ウエスタンレッドシーダーをふんだんに使用した、唯一無二のヴィンテージログハウスが完成しました。
ログハウスは、もともと鹿児島に建てられた築20年のものを解体し、福岡へと移築したものです。
一本一本ログ材を丁寧にばらして、現場まで搬送して再び組上げました。
ログハウスならではの頑丈な構造だからこそ実現できた大規模な移築工事であり、丸太一本一本を丁寧に組み直すことで、新たな地で再び命を吹き込まれました。
外壁の色は北欧の伝統的なカラーリングのファルーンレッドを採用し、窓枠と妻壁及びドーマー壁はホワイトで統一。
木の温もりと調和しながら美しいコントラストを生み出しています。
さらに、両妻壁には庇を取り付け、雨や紫外線からログを守ることで、メンテナンスの負担を軽減しました。
リビングは吹抜けになっており、開放感あふれる空間が広がります。
リビング内には美しいらせん階段があり、ヴィンテージライクなインテリアと相性抜群のアイアン素材を各所に採用。手すりや照明など細部にまでこだわり、ヴィンテージ感のある雰囲気を演出しています。
天窓からは自然光が降り注ぎ、室内を明るく照らしながら風通しをよくし、季節ごとの光の移ろいを楽しむことができます。
さらに、リビングには薪ストーブを設置し、冬場も暖かく快適に過ごせるようになっています。
木の温もりと炎の揺らぎが相まって、くつろぎの時間をより特別なものにしてくれます。
ストーブを置く炉台も、床にはストーンタイル、壁にはカルチャードストーンを貼って仕上げ、ハンドカットログハウスにマッチする重厚感のある雰囲気に仕上げました。
梁の先端にクジラのカービング、そしてらせん階段の柱の上部に幸運を引き寄せるシンボルであるフクロウ、女神をデザインしたカービングが施されています。
ハンドカットログハウスならではの遊び心とログビルダーの職人技が光る芸術的な仕上がりとなっています。
これらのカービングは、家全体に個性と物語を添え、見るたびに新たな発見があることでしょう。
また、美しい曲線を描いたアーチカットもハンドカットログハウスの特徴的なデザインの一つ。
ディテールにログビルダーの魂が込められた建物、それがハンドカットログハウスです。
キッチンには家具のようなキッチンと人気の「グラフテクト」のⅡ型を採用し、機能性とデザイン性を両立。調理のしやすさはもちろん、シンプルで美しいデザインがキッチンスペースを魅力的な空間にしています。
キッチンスペースの床は耐水性と耐摩耗性の高いクリのフローリングを採用しています。
また、バーをイメージしてライトアップされたお酒の棚は、夜のくつろぎ時間を一層贅沢なものにしてくれます。
まるで隠れ家のバーのような空間で、大切な人と特別なひとときを過ごすのにぴったりです。
洗面化粧台も造作で、ボウルカウンターの上部はブリックタイルと、板張りでしげました。
使い勝手も考慮してニッチ収納を設けました。
トレイはタンクレスタイプを採用。床には抗菌タイプの床材を採用。
水回りにもこだわり、ホテルライクなシャワー室をイメージして施工。
高級感のある仕上がりで、毎日のバスタイムがリラックスできるひとときへと変わります。
半地下部分は頑丈なRC造で、耐久性と安全性にも優れ、住まう人に安心をもたらします。
脱衣室への入り口にはバーンドアを採用。
バーンとは、英語で納屋を表します。
かつてアメリカの農場の納屋や倉庫のドアとして主に使われていたスタイルです。
無骨に露出した金物が特徴で、レールはヴィンテージライクなインテリアと相性抜群のアイアン素材。
その存在感・重厚感はインテリアに深みをもたらします。
ラフに仕上げた木製ドアとピッタリのドアレールです。
また、広々としたデッキはメンテナンスを考慮してFRP仕上げとし、耐久性を向上させました。
玄関ポーチ部分はモルタル造形でヴィンテージレンガ風に仕上げ、長年使い込まれたかのような風合いを再現しました。
重厚感のあるデザインが、訪れる人を温かく迎え入れ、家全体の魅力をさらに引き立てます。
レンガのひび割れや質感にまでこだわり、まるで時間を重ねたヨーロッパの街並みに佇む家のような雰囲気を醸し出しています。
また、夜になるとライトが温かみのある光を灯し、幻想的な空間を演出。ポーチ部分はゆったりとした広さがあり、椅子やテーブルを置けば、朝のコーヒータイムや夕暮れ時のくつろぎの場としても活用できます。
ここで訪れたお客様を迎え、心地よい会話を楽しむのも素敵なひととき。
家に足を踏み入れる前から、特別な時間が始まる、そんなスペースになっています。
オーナーさんとご家族の想いとこだわりがたくさん詰まったログハウスが完成しました。
このログハウスは、ただの住まいではなく、暮らしを楽しむための空間。
天然木の温もりに包まれたこの家は、住む人の心を穏やかにし、日々の暮らしに安らぎをもたらします。
四季の移ろいを感じながら豊かな時間を過ごすことができます。
そして、建物は完成しましたが、これからも手を加えながら自分らしくカスタマイズできるのがログハウスの大きな魅力。
普通の家にはない、住む人が自ら手を加えて育てていく楽しみがあります。
何世代も受け継がれていく本物の木の家、それがハンドカットログハウス。